二次災害防止へ 静岡県が応急対策委員会設置 熱海土石流

 熱海市伊豆山の大規模土石流災害で、静岡県は6日、二次災害の発生を防ぐため、応急安全対策を検討する逢初(あいぞめ)川土石流災害対策検討委員会(仮称)を設置すると発表した。初会合を7日に県庁で開き、数回の会合を重ねて1カ月以内に結論を示す。
 委員長は砂防工学が専門の今泉文寿静岡大教授とし、国土交通省の中部地方整備局と国土技術政策総合研究所、熱海市、県の担当者で構成する。
 土石流によって逢初川の最上流部に設置された砂防ダムはほぼ土砂で埋まり、不安定な土砂が上流部に堆積している可能性がある。今後、大雨が降れば二次災害を発生させかねないため、検討委員会では、短期間で整備できる土砂流出防止策を検討する。土石流発生の原因は別途、県が調査を進めるという。

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