⚽清水エスパルス 横浜M に1ー2 耐えきれず惜敗 J1リーグ第17節

 明治安田J1リーグは30日、各地で第17節9試合を行い、清水は横浜Mに1―2で敗れた。首位の川崎は終了間際に小林がゴールを決め、鹿島に2-1で競り勝って勝ち点を52に伸ばした。

横浜M―清水 前半41分、一時同点に追いつくゴールを決めた清水のチアゴサンタナ(中央)=横浜・日産ス
横浜M―清水 前半41分、一時同点に追いつくゴールを決めた清水のチアゴサンタナ(中央)=横浜・日産ス
横浜M―清水後半44分、横浜Mに決勝のゴールを決められる清水の選手ら=横浜・日産ス
横浜M―清水後半44分、横浜Mに決勝のゴールを決められる清水の選手ら=横浜・日産ス
横浜M―清水 前半41分、一時同点に追いつくゴールを決めた清水のチアゴサンタナ(中央)=横浜・日産ス
横浜M―清水後半44分、横浜Mに決勝のゴールを決められる清水の選手ら=横浜・日産ス


①日産ス▽観衆4945人
横浜M 10勝4分け2敗(34) 2(1―1 1―0)1 清水 3勝6分け8敗(15)
▽得点者【M】エウベル(3)レオセアラ(2)【清】チアゴサンタナ(6)

 【評】清水は終盤に横浜Mに振り切られ、連勝を逃した。
 前半4分にクロスをエウベルに合わされ失点。41分にチアゴサンタナが好機を仕留めて同点で折り返したが、後半44分に途中出場のレオセアラにクロスを押し込まれた。
 前半は互いの攻守が激しく入れ替わる展開の中、清水も速攻から決定機をつくり応戦した。疲れの見える先発メンバーを後半に積極的に入れ替えたが、攻撃は活性化せず防戦一方となった。

 ■終盤隙突かれ失点
 自陣の守備を厚くし、ボールを奪えば手数を掛けずに攻めに出る。攻撃力自慢の横浜M対策として清水が講じたプランは一定の効力を発揮した。ただ、守り抜く力が足りなかった。懸案の終盤の失点で、見えかけた敵地での勝ち点1は黒星へと変わった。
 ルヴァン・カップで5失点を喫した相手に対し、ロティーナ監督は守備時に5バックとなる布陣を選んだ。相手FWの速さに乱されて開始4分で失点した以降は、徐々に中盤でプレスが掛かる場面が増え、「前向きな守備ができた」とDF福森。攻撃への好循環も生まれ、前半41分に相手ゴールを陥れた。
 運動量が落ち、相手が支配する展開となった後半も最終ラインを中心に懸命に相手の圧力をはね返し続けた。ただ、総失点の3分の1を占める後半35分以降が耐えられない。守備網の隙を突かれて勝ち越し点を献上。「あれだけ支配されるとミスが起きて失点してもおかしくない」との指揮官の指摘からは、押し返せなかった攻撃面の課題も浮かんだ。
 順位は15位のままだが、下位4枠の降格圏がわずか勝ち点差1に迫ってきた。リーグ戦は代表活動期間のため約3週間中断する。「監督の目指すサッカーをより表現できるよう突き詰めたい」と福森。再開後には仙台、横浜FC、大分と降格圏チームとの大事な連戦が待ち受ける。
 (市川淳一朗)

 ■チアゴサンタナ2戦連続ゴール
 清水のFWチアゴサンタナが一時同点に追い付く2試合連続ゴールを挙げた。前半41分、「相手のセンターバックの背後をとる動きを心掛けた」と相手の最終ラインとGKの間に抜け出し、右サイドを突破したエウシーニョからの絶妙なクロスを押し込んだ。
 前節FC東京戦に続き、序盤から積極的にゴールを狙う姿勢を見せた。前半32分にはペナルティーエリア内でフリーでシュートを打ったが、相手DFにブロックされる場面もあり、「もっと決められれば良かった」と反省。「チーム一丸となって戦えた。敵地で勝ち点1は最低でも取りたかった」と悔いた。

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