ヤマハ・レディースゴルフ 小祝が首位発進 渡辺(熱海市出身)は6打差53位タイ

 女子ゴルフのヤマハ・レディース葛城第1日(28日・葛城GC=6455㍎、パー72)は、通算9勝の小祝さくらがボギーなしの6バーディーで66をマークし、単独首位発進した。1打差の2位に、竹田麗央と昨年覇者の穴井詩が続いた。
6アンダーで単独首位になった小祝さくら=葛城GC(写真部・坂本豊)  68の4位に岩井千怜、桜井心那、河本結、森田遥ら7人が並んだ。2年連続年間女王の山下美夢有は69の11位。前週優勝の臼井麗香は77の107位と大きく出遅れた。
 静岡県勢は渡辺彩香(大東建託、熱海市出身)が首位と6打差のイーブンパーで53位タイ。アマチュアの永田愛梨(浜松学芸高)は2オーバーの84位タイに入った。葛城GC所属の森岡紋加は8オーバーの117位タイだった。(賞金総額1億円、優勝1800万円、出場120選手=アマ8、曇り、気温17・0度、東の風5・8㍍、観衆1776人)


渡辺、ショット安定でイーブンパー 再起へ充実感10番でティーショットを放つ渡辺彩香。イーブンパー53位タイで初日を終えた=葛城GC(写真部・坂本豊) シード権喪失の屈辱から再起へ―。渡辺は今季初の地元戦初日を3バーディー3ボギーのイーブンパーにまとめた。オフに強化してきたショットは終始安定。だからこそスコアを伸ばしきれなかったことには悔しさがにじんだが、「ショットに課題を持ってやってきたので、それを考えたら良い1日になった」と振り返った。
 インスタートの14番で3メートルのパットが残り、この日初めてのボギー。「いまひとつ打ち切れなかった」とその後もアプローチとパットに苦戦した。だがその中でも1オーバーで迎えた8番では20㍎のアプローチをチップインバーディー。終盤に意地を見せた。
 昨季はメルセデスランキング71位でシード落ち。一時は競技から離れることも頭をよぎったという。だが親交のある先輩らと話をする中で「私はもっとできるという気持ちはなくなっていなかった。自分の可能性を信じよう」と前向きになることができた。
 予選会(QT)ファイナルステージは55位にとどまり、今季ツアーの前半戦は出場が限定されたが、「今日こんなに良いショットが打てて、自分のプレーにわくわくできた。あの時やめなくて良かった」。苦しみを経た今、ようやく充実感が戻ってきた。
(運動部・吉沢光隆)


初挑戦のアマ永田 堂々プレー 8番でバンカーショットを放つ永田愛梨=葛城GC(写真部・坂本豊) 初めてのレギュラーツアー挑戦で2バーディーを奪ったアマ永田。ショットの安定性を課題に挙げ「もう少しできたかな」と自己採点は辛かったが、堂々のプレーで健闘した。
 この日はグリーン周りが安定。7番で4メートルのパットを沈め初バーディーを奪い、耐えのゴルフで前半を1アンダーにまとめた。後半は11番からの3連続ボギーで崩れかけたが、「焦らず攻めすぎず」と気持ちを集中。17番(パー3)では5番ウッドで狙い通りピン手前2メートルに付け、バーディーにつなげた。
 葛城GCはジュニアの大会でも回るなじみのあるコース。「グリーンが難しいので手前から攻めていきたい。アンダーで回れれば」と意欲的だ。この春、高校2年生になる16歳が予選通過を狙う。

 ◇女子ゴルフ第1日成績◇(☆はアマ)
-6①小祝さくら  66(34、32)
-5②竹田 麗央  67(32、35)
  ②穴井  詩  67(34、33)
-4④岩井 千怜  68(35、33)
  ④森田  遥  68(34、34)
  ④河本  結  68(36、32)
  ④桜井 心那  68(34、34)
  ④川岸 史果  68(34、34)
  ④鶴岡 果恋  68(33、35)
  ④岡山 絵里  68(34、34)
-3⑪山下美夢有  69(34、35)
  ⑪小林 夢果  69(34、35)
  ⑪ささきしょうこ69(34、35)
  ⑪笠 りつ子  69(33、36)
  ⑪新垣 比菜  69(35、34)
  ⑪野沢 真央  69(35、34)
  ⑪パンナラト  69(35、34)
-2⑱天本ハルカ、柏原明日架、全美貞、イ・ミニョン、三ケ島かな、ペ・ソンウ、工藤遥加、福田真未、李知姫、☆山下アミ、☆中嶋月葉=以上70

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞