日本就学うたい勧誘 労基法違反疑い 掛川の人材派遣会社

 掛川市満水の人材派遣会社「Live」と同社関係者4人が、日本とフィリピンの重国籍の10代女性に対して違約金を定めた労働契約を交わし、貸し付けた前借金を賃金と相殺した労働基準法違反事件で、同社が女性に日本での就学をうたい来日を勧誘していたことが、19日までの掛川署への取材で分かった。
 同署によると、日本で語学を学ぶことができ、家族を日本に呼び寄せることもできるなどの説明をしていたという。同様の手口で、日本とフィリピンの国籍を持つ10代男女約20人が被害に遭ったとみられている。同社従業員がフィリピンで複数回説明会を開いていたとされ、参加者に同様の説明をして就労希望者を募集していたという。事件を巡っては同署や静岡県警生活保安課などが18日、労働基準法違反の疑いで同社と4人を静岡地検浜松支部に書類送致した。磐田労働基準監督署も同社と担当者1人を書類送検している。

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