「ゆるキャン△」列車、惜しまれつつラストラン 天浜線が運行終了

 天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は25日、2021年2月から続けてきたアニメ作品「ゆるキャン△」のラッピング列車の運行を終えた。予約限定で走る臨時列車を一目見ようと、天竜二俣駅(天竜区二俣町)を訪れたファンら約200人が別れを惜しんだ。

大勢の人に見送られて運行を終えた「ゆるキャン△」のラッピング列車=浜松市天竜区二俣町
大勢の人に見送られて運行を終えた「ゆるキャン△」のラッピング列車=浜松市天竜区二俣町

 キャンプ好きの女子高生の日常を描いた作品には、気賀や奥浜名湖展望台など沿線地域にゆかりがある場所が登場する。同社は水色を基調に、登場人物のイラストがあしらわれたデザインのラッピング列車を走らせ、アニメファンらの誘客を進めてきた。
 臨時列車は事前に申し込んだ50人が、天竜二俣駅—浜名湖佐久米駅(浜名区三ケ日町)間の往復を楽しんだ。降車後、見物客らは天竜二俣駅構内の転車台から車庫に入る車両を名残惜しげに眺めながら、動画や写真に収めた。同社の松井宜正社長は「ラッピング車両をきっかけに鉄道に親しんでくれる利用者は多かった。今後も外部とのコラボによる、さまざまなラッピングの企画を考えていきたい」と話した。

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