住民有志が観光コース開拓 古道や史跡巡り、伝統文化体験 松崎で報告会

 松崎町の住民有志が町内を徒歩で巡り、歴史や文化などを知る新たな観光コースの開拓を進めている。2月中旬には活動報告会を開き、松崎に残る古道や史跡を訪れたり、伝統文化を体験したりするコースを紹介した。地域に眠る資源を掘り起こし、活性化につなげようと励んでいる。

松崎の歴史や文化を知る観光コース開拓の取り組みを紹介する渡辺さん=松崎町の町環境改善センター
松崎の歴史や文化を知る観光コース開拓の取り組みを紹介する渡辺さん=松崎町の町環境改善センター


 町や静岡大などが持続可能な地域づくりを進める「2030松崎プロジェクト」の一環で、エコツーリズムなどを推進するチームが2022年から取り組んでいる。住民主体で活動し、23年はメンバーらが設定した12コースの現地調査を実施した。残り8コースも調査する予定。
 報告会では、チームのまとめ役を担う渡辺攻さん(81)が源頼朝にまつわる言い伝えをたどったり、町内に根付くしっくい文化を体験したりするコースの調査状況を説明。今後は各コースの見どころや注意点をまとめてマップを製作したり、ガイドを養成したりする考えもあるという。
 渡辺さんは「松崎には地元でもあまり知られていない歴史や名所が数多く残っている。住民ぐるみで観光客に地域の魅力を伝えられる態勢を整備したい」と意気込んだ。
 (松崎支局・太田達也)

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