遠州織物生地を一般向け販売 都内商談会で初 静岡県繊維協会、15日から

 静岡県繊維協会は15、16の両日、東京都目黒区のカイタックインターナショナルで開く展示商談会「遠州織物コレクション」(浜松市、磐田市共催)で初めて一般向けにも生地を販売する。生地に直接触れる機会を設け、一流デザイナーや海外人気ブランドに使われている高付加価値の織物の魅力をアピールする。

「遠州織物コレクション」で一般販売される生地の見本=浜松市中央区
「遠州織物コレクション」で一般販売される生地の見本=浜松市中央区

 商社やアパレルメーカーのバイヤー、デザイナーを中心に約200人が遠州産地の新作を求めて訪れる恒例の見本市。かねて服飾を学ぶ学生や一般から購入希望があったため、普及啓発を兼ねてメインの商談会に併せて企画した。
 織屋や産地元請けの計8団体が出展する会場で、しま柄の遠州綿紬(つむぎ)やシャトル織機で仕上げたブロード生地、太畝のコール天、リネン100%の自然な風合いの生地など約200点を一般販売用に用意する。本県地域ブランド「武襯衣(むしゃ)」のシャツや小物など約80点も並ぶ。
 県繊維協会の担当者は「高い技術力が国内外で評価される遠州織物の多様性を感じてほしい」と話す。
 初日は午後1~6時、16日は午前10時~午後5時。

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