⚾韮山高OB監督対決実現 慶大・堀井監督「感慨深い」 立大・木村監督「一矢報いたい」 東京六大学野球

 東京六大学野球で今年、韮山高同級生監督の対決が実現する。立大は木村泰雄監督(62)=長泉町出身=が1月に就任し、昨年の秋季リーグで優勝した慶大は堀井哲也監督(62)=函南町出身=が5年目の指揮を執る。木村監督は「慶応に食らい付きたい」と闘志を示し、堀井監督は「感慨深いが、試合は別。気を引き締めていきたい」と語る。伝統ある母校の誇りをかけ、互いがしのぎを削る。 photo03 健闘を誓い合う堀井監督(左)と木村監督=三島市役所
 監督対決は堀井監督がJR東日本、木村監督が日本製紙石巻を指揮した2013年の都市対抗野球大会以来で、当時はJR東日本が勝利した。木村監督が立大の監督代行として臨んだ昨年の秋季リーグも2連敗。立大は引き分けを挟んで慶大に19連敗中で、木村監督は「秋は堀井監督のベンチでの姿を上から下まで見て分析した。春に一矢報いたい」と話す。堀井監督は「高校時代に英語の点数を競い合った仲。全て分かっているもの同士」と警戒する。
 大学野球界のトップリーグで同級生対決が実現するのは異例。韮山高OBら地元野球界の注目も高まる中、木村監督は「神宮に憧れてもらえるような試合をして、六大学で活躍する選手が育ってほしい」と話し、堀井監督は「野球の良さを伝え、野球を志す子どもたちを増やしたい」と語った。
当時の韮山高監督、三島市長を表敬訪問 「出藍の誉れ」 photo03 韮山高時代の話を振り返る(右から)木村監督、堀井監督、豊岡市長=三島市役所
 東京六大学野球の立教大監督に1月就任した木村泰雄新監督(62)と慶応大の堀井哲也監督(62)が2日、三島市役所に、韮山高時代の監督だった豊岡武士市長を訪ねた。大学トップクラスのリーグでの対決実現に、豊岡市長は「出藍(しゅつらん)の誉れ。うれしい限り」と教え子の飛躍を喜んだ。
 2人は1980年に韮山高を卒業した同級生。高校1、2年次に豊岡市長の指導を受けた。木村監督は「情熱ある監督の下で努力できたからこそ今がある」と振り返り、堀井監督は「今でも背筋が伸びる関係。選手と真摯(しんし)に向き合う指導者としての姿勢は大きな影響を受けた」と語った。
 豊岡市長は「2人ともものすごい努力家。どちらを応援していいか分からない。両方にベストを尽くしてほしい」と話した。

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