記者コラム「清流」 若者の意見に学ぶ

 先日、静岡大で過疎地をテーマに講義する機会があり、人口減少が進む賀茂地域の現状を述べた。出生児数の少なさや高齢化率の高さ、これらに伴う課題を説明した。講義後の若者の率直な意見を紹介する。
 地域の魅力を伝えるには「ユーチューブやインフルエンサーを利用するのが有効ではないか」という考え。若者向けに発信するにはネットや交流サイト(SNS)で発信する重要性を感じた。実際、観光地にもかかわらずネット上に観光情報がないことも多い。
 「人手不足がこんなに深刻だとは思わなかった」という声も。記者が現地で暮らし、現状を発信する必要性を感じた。賀茂地域は人口の流出に歯止めがかからない状況が続く。若者が住みたい地域にするには、若年層の率直な声に耳を傾けなくてはならない。
(松崎支局・太田達也)

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