浜松の新野球場 静岡県、認可取得へ調査 2024年度

 静岡県は24日までに、浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場について、2024年度に事業認可の取得に向けた調査を実施する方針を固めた。24年度当初予算案に関連費用として2200万円を盛り込む。
 事業認可の取得は基本計画の策定が前提となる。県議会6月定例会で成案を取りまとめた上で、国に事業認可を申請する。用地買収に必要な調査を進めるほか、民間の資金やノウハウを活用する「PFI」と呼ばれる手法の導入についても引き続き検討する。
 県は野球場のタイプを3案程度に絞り込み、県議会2月定例会に提示する見通し。ドーム型と照明設備のない屋外球場が軸になり、パブリックコメント(意見公募)を踏まえて6月の計画公表を目指している。県によると、実施計画や実施設計の策定には2~3年かかり、基本計画には供用開始時期を明記しない方針。
 野球場を巡っては、浜松市や地元経済界などでつくる期成同盟会が、プロ野球が開催可能な2万2千人規模の「多目的ドーム型スタジアム」を要望。一方、事業費が高額になることなどからドーム型の整備に慎重な意見も根強い。県議会には建設資材の高騰や人手不足の影響を懸念する声があり、議論は曲折も予想される。
 (政治部・森田憲吾)

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