松崎産米や桑葉、塩活用 バウムラスク味わって 坂部さん夫妻販売「地域盛り上げたい」

 松崎町那賀で「みゆき農園」を営む坂部闘志也さん(49)、美幸さん(47)夫妻が町内産の米や桑の葉、塩を活用した菓子「松崎のお米バウムラスク」の販売を始めた。地場産品を生かした品で、闘志也さんは「松崎のお土産として定番化させ、地域を盛り上げたい」と意気込む。

松崎町産の米や桑葉茶を使って仕上げたラスクを紹介する坂部さん=町商工会
松崎町産の米や桑葉茶を使って仕上げたラスクを紹介する坂部さん=町商工会


 都内の会社員だった闘志也さんは農業に興味を持ち、稲作を学ぶために2021年に同町を訪れるようになった。翌年会社員を辞めたことを機に移住し、本格的に農業を始めた。米を使った商品開発に取り組み、県外の事業者と共同で製造した。
 米粉でできた生地に「桑葉茶」の粉末や「さんぽの塩」を練り込んで仕上げたバウムクーヘンを薄切りにし、再び焼き上げてラスクにした。従来のラスクよりも柔らかい食感やお茶と塩の風味が楽しめる。
 12月上旬には、地域資源を生かした商品として町商工会の「松崎ブランド」に認定された。町内の直売所で1箱(10枚入り2袋)1680円(税込み)で販売する。近隣市町の観光施設などでも取り扱う。
 (松崎支局・太田達也)

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