記者コラム「清流」 イベント運営を考える 

 自治体の若手職員が休日にボランティアでイベント運営に携わっている姿を目にする。過疎地は人手不足が顕著なので、特に若手の力は期待されている。だが本当にボランティアという扱いでいいのだろうか。
 11月に大阪、神戸両市で行われたプロ野球のリーグ優勝記念パレードで警備にあたった自治体職員の扱いに格差があると話題になった。公務とした自治体もあれば、ボランティアで参加させた自治体もあった。
 人手が足りず、休みたくても参加せざるを得ない構造になっているのかもしれない。いっそのこと勤務扱いにした方が、責任を持って運営に携わることができるように思う。
 過疎化が進む地域では人手確保ができず、これまでの方法では催しも成り立たない。いま一度イベント運営の在り方を考えたい。
(松崎支局・太田達也)

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