⚾井端ジャパンに紅林(駿河総合高出) プロ野球アジアCSへ若侍26人 「選手成長する大会に」
野球日本代表の井端弘和監督が24日、東京都内で、初陣となるアジアプロ野球チャンピオンシップ(11月16日開幕・東京ドーム)の日本代表に牧秀悟(DeNA)、紅林弘太郎(オリックス、駿河総合高出)両内野手ら26人を発表した。代表初選出の選手が多くを占め「今後の野球界を背負って立ってほしいという人選。選手が成長する大会にしたい」と述べた。
大会は原則24歳以下かプロ入りから3年以内の若手主体で争う。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表からただ一人選んだ牧については早くも4番起用を明言し「いい時も悪い時も(姿勢が)変わらないのが素晴らしい。若い選手をどんどん引っ張ってほしい」と期待した。3人まで使えるオーバーエージ枠(29歳以下)に田口麗斗投手(ヤクルト)らを選んだ。
大会初開催の2017年は日本が優勝。第2回の今回は韓国、台湾にオーストラリアを加えた4チームで争われる。
パワー重視 先見据えた人選
実績のある選手に加え、才能を生かしきれていないと感じる若手も選んだ。井端監督は今大会の先に2026年WBCなどの国際大会を見据える。「経験することが一番大事。何かをきっかけに来季以降、飛躍してほしい」との思いを込めた。
バントなど小技に優れた現役時代とは違い、指導者としてはスピードに加えて長打力を重視。万波(日本ハム)や佐藤輝ら長距離打者を選び、「ことしのWBCの決勝でもホームランが出た。長打というところで、世界に引けを取らない」と語った。
オーバーエージ枠は「もっと上を目指せる」として今井(西武)、「若い投手で抑えの経験がある」田口を選出。さらに25歳の坂倉(広島)には、「打てる捕手では、球界で数少ない一人。主力として、としか考えていない」と言い切った。
野手は右打者6人に対し、左打者が8人も入ったが、「左だから左(投手)が不利という選手は今の日本野球では少ない。固定観念は僕の中で外して」と、戦術家の一面もうかがわせた。
光栄 全力尽くす
オリックス・紅林の話 選んでいただき、大変光栄に思う。日本の勝利に貢献できるように、全力を尽くす。
学べること吸収