ウクライナ避難者と交流 支援団体が企画 静岡

 ロシアの軍事侵攻を受けて静岡県内に避難してきたウクライナ人を支援する団体「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」はこのほど、避難者や支援者が集う交流会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。

似顔絵を受け取り笑顔を見せる避難者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館
似顔絵を受け取り笑顔を見せる避難者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館

 同団体によると、県内には現在、30人余の避難者がいるとみられる。交流会には浜松、藤枝、静岡、富士の4市に避難する10~60代の男女17人と支援者ら計約70人が参加した。
 参加者はウクライナの伝統料理「ボルシチ」やちらしずしを囲み、生活の困り事を語り合った。会場に用意された浴衣を試着し、ゲーム、似顔絵などのレクリエーションも楽しんだ。
 昨秋、浜松市西区に避難したマルハリタ・シリアクさん(24)は、ウクライナ東部の激戦地バフムトにいる兵士の父をはじめ、母国の家族を思い「日本人は親切で助けられているけれど、さみしい気持ちもまだある」と明かした。
 交流会では、同団体に寄せられた寄付金を財源とした「生活一時金」が避難者に支給された。寄付金は引き続き募集している。問い合わせは、同団体事務局の県ボランティア協会<電054(255)7357>へ。

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