予約式乗り合いバス導入検討 松崎町 過疎地の移動手段探る

 松崎町は2024年3月まで、過疎地の移動手段の確保を目指し、デマンド型交通の実証実験に取り組んでいる。同町では自主運行バスの利用者減少が課題となっている。自主運行バスのある区間に、予約式の乗り合いバスの仕組みを導入し、今後の公共交通の在り方を検討する。

松崎町で運行しているワゴン車=同町
松崎町で運行しているワゴン車=同町

 町によると、実験は今年2月に開始した。運行区間は松崎バスターミナル-池代地区で、実験に伴い、同区間の自主運行バスを減便した。10人乗りのワゴン車を活用して予約のあった便のみ運行し、区間内の指定の乗降場所を回る。乗降場所は新たに8カ所を設け、既存のバス停と発着点を含めて31カ所とした。
 従来のバス停以外の狭い道などでも乗降できるため利便性が高い。予約した便のみ運行することにより、経費削減にもつながる。担当者は「過疎化により公共交通の維持が困難になっている。ニーズを把握した上で導入について検討する必要がある」と話した。
 運賃は200~500円。利用日の1週間前から1時間前までの間に東海バス松崎営業所に電話で予約する。申し込みは同営業所<電0558(42)1190>へ。
 (松崎支局・太田達也)

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