理検ドクターに史上最年少で登録 浜松・広沢小6年の原田君 「将来は医者になりたい」

物理2級、漢検2級合格  浜松市立広沢小6年の原田卓弥君(12)が、理系分野などで一定水準の知識があることを認証する日本理科検定協会(茨城県つくば市)の「理検ドクター」に史上最年少で登録された。読書好きの原田君は「知識を得るのが楽しい」と自然科学分野の本を読み込み、高校基礎程度とされる理科検定(理検)の物理2級に見事合格。小学生初の登録者となった。

理検の物理2級と漢検2級の合格証明書を手に笑顔の原田卓弥君=9月下旬、浜松市中区
理検の物理2級と漢検2級の合格証明書を手に笑顔の原田卓弥君=9月下旬、浜松市中区


 理検ドクターは2018年に始まった制度で①理検の物理、化学、生物、地学の2級以上を2科目以上合格する②理検の2級以上1科目と漢字や英語、数学など他教科の検定で2級以上の合格―のどちらかを満たせば認定される。認定を受けているのは原田君を含め28人(10月1日現在)。
 原田君は、幼稚園のころから図鑑を読むのが好きだった。小学校高学年になり人体の仕組みや相対性理論、微分・積分などの本を読み始めた。本の漢字が難しく読めるようにならないと学習が進まないと思い、漢字検定(漢検)を勉強して小学5年で2級に合格した。
 原田君が理検を知ったのは今年の夏。夏休みから試験対策を始め、物理、化学、生物、地学の4科目が総合的に出題される3級を9月に突破した。選択科目となる2級は、一番面白いと感じていた4科目の中から物理を選んだ。理系分野の本を読んできたこれまでの積み重ねが試験勉強に生かされ、わずか1週間で物理2級に合格した。
 「(理検ドクターに)憧れがあったので登録は素直にうれしい」と原田君。次の目標は化学、生物、地学に合格して理検の2級を制覇し、数学検定にも挑戦すること。「将来は理系に進み、医者になりたい」と力強く夢を語った。
 (浜松総局・池田悠太郎)

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