静岡人インタビュー「この人」 JR静岡駅長に就任 堀田昌子さん(静岡市駿河区)

 三島駅長、ジェイアールセントラルビル総務部長などを経て今夏から現職。女性初の静岡駅長。本県の新鮮な魚と豊富な日本酒を愛する。三重県出身。53歳。

堀田昌子さん
堀田昌子さん

 -抱負を。
 「県都の玄関口で、1日10万人が乗降する駅の安全運行を担う重責に身が引き締まる思い。駅利用者はコロナ禍前に比べ新幹線、在来線ともに8、9割まで回復してきた。海外からの旅行者も増えている。関連会社や県警鉄道警察隊などとも連携し安全、安心で活気がある空間をつくっていきたい」
 -サービス向上にむけて。
 「駅には切符売り場や改札のほか、ホームで新幹線や在来線の安全・安定輸送を担う輸送担当、社員の勤務管理を行う事務担当などがいる。各パートで業務内容は異なるが、風通しをよくして連携することで、利用者により安全、快適に駅を使ってもらえるようにしたい」
 -印象的な過去の仕事は。
 「近年では、系列の名古屋セントラル病院勤務は忘れられない。コロナ禍と重なり、事務部長として院内感染を防ぎ、どう経営を継続させていくか文字通り手探りだった。病院勤務は予想していなかったが、『安全第一』は鉄道事業と通じる所があり貴重な経験となった」
 -職場は女性も多いとか。
 「一般社員では3割くらいを占め、駅のバックヤードも明るい雰囲気。JR東海には女性が少なかった時代から、『任せてみよう』という雰囲気があり、私もさまざまな経験をさせてもらった。国鉄時代に採用された男性社員の退職期を迎え、女性比率は今後高まる。チャレンジできることは多く、後進の育成や職域拡大に力を注ぎたい」
 (社会部・武田愛一郎)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞