富士山の環境 クイズで学習 小山・須走小で出張講義

 富士山の環境保全に取り組む官民組織「ふじさんネットワーク」はこのほど、小山町の須走小で出張講義を開いた。小学生向けの富士山学習リーフレット「富士山からの挑戦状」を執筆・監修した山田辰美常葉大名誉教授が講師を務めた。

富士山に関するクイズを通じて環境問題などについて説明する山田名誉教授=小山町の須走小
富士山に関するクイズを通じて環境問題などについて説明する山田名誉教授=小山町の須走小

 山田名誉教授は同校の5、6年生約60人に対し、富士山の高さや雲、自然環境などに関するクイズを出題。「富士山には永久凍土があるか」との質問では、永久凍土が残っているものの減少傾向にあることを説明した。「地球規模の気候変動によって富士山の平均気温が100年で約1・2度上昇している」と伝え、地球で人類が幸せに生きていくためにSDGsの推進などが重要と呼びかけた。
 同ネットワークはリーフレットを富士山学習などで効果的に利用してもらおうと、授業展開の参考にしてもらうために出張講義を開催した。

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