⚾ヤマハが4強、勝負どころ逃さず 都市対抗野球、24年ぶり

 第94回都市対抗野球大会は23日、東京ドームで準々決勝を行い、ヤマハ(浜松市)は三菱自動車岡崎(岡崎市)に4-1で勝ち、24年ぶりの4強入りを果たした。ヤマハは1点を追う三回、舟久保秀稔の二塁打を足掛かりに2死満塁とし、大本拓海(掛川西高出)の内野安打で同点、続く永浜晃汰が勝ち越しの2点適時二塁打を放った。守っては九谷青孝ら4投手の継投で反撃を封じた。ヤマハは24日、準決勝で王子(春日井市)と対戦する。

三菱自動車岡崎戦の3回、勝ち越しの2点二塁打を放つヤマハ・永浜=東京ドーム
三菱自動車岡崎戦の3回、勝ち越しの2点二塁打を放つヤマハ・永浜=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 三回裏ヤマハ2死満塁、永浜が勝ち越しの2点適時二塁打を放つ=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 三回裏ヤマハ2死満塁、永浜が勝ち越しの2点適時二塁打を放つ=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 5回を4安打1失点に抑えたヤマハの先発九谷(右)=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 5回を4安打1失点に抑えたヤマハの先発九谷(右)=東京ドーム
24年ぶりの4強入りを決め、応援団にあいさつをするヤマハナイン=東京ドーム
24年ぶりの4強入りを決め、応援団にあいさつをするヤマハナイン=東京ドーム
三菱自動車岡崎戦の3回、勝ち越しの2点二塁打を放つヤマハ・永浜=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 三回裏ヤマハ2死満塁、永浜が勝ち越しの2点適時二塁打を放つ=東京ドーム
三菱自動車岡崎-ヤマハ 5回を4安打1失点に抑えたヤマハの先発九谷(右)=東京ドーム
24年ぶりの4強入りを決め、応援団にあいさつをするヤマハナイン=東京ドーム

 ▽準々決勝
三菱自動車岡崎(岡崎市) 
010000000―1
00300010×―4
ヤマハ(浜松市)
[勝]九谷
[敗]秋山翔
[本]前野1号①(竹内)
▽二塁打 舟久保=3回、永浜=3回、網谷=7回▽犠打 菅原、舟久保▽盗塁 永浜
▽試合時間 2時間5分

 【評】ヤマハは少ない好機をものにし、4投手の継投で三菱自動車岡崎に競り勝った。
 ヤマハは1点を追う三回、舟久保の二塁打と矢幡の死球、貞光の四球で2死満塁とし、大本の内野安打で同点、続く永浜が勝ち越しの2点適時二塁打を放った。七回には途中出場の前野が本塁打で追加点を挙げた。
 守っては先発九谷が5回を4安打1失点で試合をつくり、近藤、佐藤廉、波多野ら左右、タイプの異なる4投手の継投で相手に的を絞らせなかった。

 難敵攻略、永浜が殊勲打
 互いに手の内を知り尽くした東海地区同士の対決。ヤマハの室田監督は、三菱自動車岡崎の先発左腕、秋山翔を前に「そう簡単にいかないだろう」と我慢の展開を想定した。チャンスは多くない。ヤマハ打線は勝負どころを逃さなかった。
 1点を追う三回2死満塁、大本がしぶとく内野安打で同点とし、なおも満塁の場面で打席には永浜。「大本が何とかつないでくれたので、ここはかえすしかないと思った」。1ストライクから2球目の甘く入った変化球を強振。制球力に定評のある左腕の投げミスを捉え、勝ち越しの2点適時二塁打にした。
 難敵を相手に、先制を許してもナインに焦りはなかった。初戦で日本製鉄鹿島に2点を先行されたが逆転勝ち。永浜は「去年までだったら正直、先制されたらきつかった。でも今は逆転できる」と自信を付けた。
 初戦は矢幡、2回戦は網谷が殊勲打。日替わりヒーローの誕生は打線の好調、厚みを物語る。七回には舟久保の負傷で途中出場した前野が貴重な追加点となる一発を放った。「(スタメンでなくても)自分の役割をきちんとやるだけ」と前野。33年ぶりの決勝の舞台へ、総力戦で駆け上がる。
 

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