藤枝市、地域起業人制度活用 企業と連携協定 首都圏交流で経済活性化へ 民間から人材派遣

 藤枝市は27日、オフィスプロデュースなどを手がけるヒトカラメディア(東京、高井淳一郎社長)と地域活性化起業人制度による派遣に関する連携協定を締結した。民間企業から経験豊富な人材を派遣する国の制度を活用して、首都圏と市内の企業のマッチングを推進し、地域経済の活性化につなげる。

連携協定を締結した北村市長(右)と高井社長(左)、伊藤さん=藤枝市駅前のフジキチ
連携協定を締結した北村市長(右)と高井社長(左)、伊藤さん=藤枝市駅前のフジキチ


 コワーキングスペースやシェアオフィスなど首都圏と市内の拠点の連携強化や首都圏企業とのマッチングを通じて、関係人口の増加と新ビジネスの創出、市内企業の成長を促進する。同社は市内で実施したビジネス交流ツアー「フジエダ未来共創会議」の企画と運営に携わった経緯があった。
 同社社員の伊藤陵さん(30)=静岡市葵区出身=が藤枝市に派遣される。JR藤枝駅前コワーキングスペース「未来共創ラボ フジキチ」を主な拠点とし、首都圏と市内の企業の交流イベントなどを企画して地域の課題解決や市内企業の発展を目指す。
 締結式がフジキチで行われ、北村正平市長と高井社長が協定書に署名した。北村市長は「首都圏企業を誘導し、市の地域産業に新たな活力を呼び込んでほしい」と期待し、高井社長は「民と民、民と官を掛け合わせ、新しいうねりをつくりたい」と述べた。伊藤さんは「いつか地元の静岡県に貢献したかった。取り組みを通じて、地域の方が豊かに暮らせる状況を生み出したい」と抱負を語った。

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