性差の視点で商品開発を 静岡県立大で講演会

 静岡県立大グローバル地域センターはこのほど、性差の視点を取り入れた科学・商品開発「ジェンダード・イノベーション」の考え方を学ぶ講演会を静岡市駿河区の同大草薙キャンパスで開いた。

ジェンダード・イノベーションについて解説する石井所長=静岡市駿河区の県立大草薙キャンパス
ジェンダード・イノベーションについて解説する石井所長=静岡市駿河区の県立大草薙キャンパス

 講師はお茶の水女子大ジェンダード・イノベーション研究所の石井クンツ昌子所長が務め、学生や地域住民など45人が聴講した。石井所長はシートベルトの衝突実験に男性の人形だけが使われていることや、骨粗しょう症予防薬の臨床実験の多くが女性を対象にしていることを紹介。どちらかの性別に合わせた商品開発が進み、性差が見過ごされてきた現状を指摘した。
 石井所長は「男性と女性を同じものとして扱うのではなく、性差を積極的に解析する必要がある」と話した。

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