下田市役所新庁舎にラウンジと広場 詳細案示す 市議会全員協議会

 下田市は9日、2024年度から段階的に開設する市役所新庁舎の詳細案を市議会全員協議会に示した。旧稲生沢中施設の再利用部分のうち体育館について、市民ラウンジや室内広場を設けて市民交流を促すとした。

新庁舎のイメージ。旧中学校舎を活用する
新庁舎のイメージ。旧中学校舎を活用する

 旧校舎の「活用棟」には健診、会議室機能や市長室、議場などを配置する。「新築棟」は1階部分の多くを駐車場とした。2階部分は体育館棟と新築棟が連結していて、窓口機能や災害対策本部を集約する。屋外には芝生広場を整備し、災害時やイベント時の駐車場のほか、将来的な増築敷地としての活用も視野に入れる。
 今後社会情勢の変化を踏まえ、市は庁舎の必要面積は減少すると判断。維持管理費の削減を図るため、開設から約40年後には活用棟や体育館棟は段階的に解体する可能性も残す。
 市は「かつての学びやのように地域に親しまれ、多様な交流を創出する」と強調。引き続き利用者の動線や部署の配置などを検討して基本設計を固めると説明した。
 市によると、活用棟は23年夏に改修を始め、24年春から一部部署の移転を開始。新築棟と体育館棟は26年春の供用を目指す。

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