田植え奮闘「大きく育って」 松崎・棚田会員集い作業に汗

 オーナー制度を導入する松崎町石部の石部棚田で20日、県内外のオーナー会員らが集まる一大行事「田植え祭」が始まった。会員や地元の住民ボランティア約400人が、ぬかるむ田んぼに苦戦しつつも、秋の豊作を願って作業に汗を流した。21日まで。

田植え作業に汗を流す参加者=松崎町石部
田植え作業に汗を流す参加者=松崎町石部

 参加者は地元の石部棚田保存会のメンバーによる手ほどきを受け、横一列に並んで竹ざおを使いながら等間隔で数株ごと苗を植えていった。20日は晴天に恵まれ、眼下に広がる駿河湾の景色も楽しんでいた。初めて作業を行った加藤学園暁秀初等学校3年の丸岡百合香さん(8)は「早く食べられるように大きく育ってほしい」と話した。
 町によると、同棚田は2002年、県内で初めてオーナー制度を導入した。今年は171組が会員になり、今後、除草や収穫作業に臨む。27、28の両日は19年以来4年ぶりに夜の棚田をろうそくで彩る「石部の灯り」を開く。町は点灯などのボランティアを募っている。

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