ドローン屋内飛行場を新設 浜松・綜合自動車学校 22日から講習本格スタート

 綜合自動車学校(浜松市東区和田町)は、運営するドローン(無人航空機)教習所「浜松ドローンスクール」に、操縦者の技能を証明する国家資格に対応した屋内専用飛行場を新設した。22日から講習を本格スタートする。国家資格の講習、修了審査専用の屋内飛行場は県内初という。

国家資格の講習や修了審査が可能な屋内専用飛行場。後方は電柱や橋脚などを模した設備=浜松市東区
国家資格の講習や修了審査が可能な屋内専用飛行場。後方は電柱や橋脚などを模した設備=浜松市東区

 自動車学校隣接地に完成した平屋建て飛行場「DRONE CUBE」(ドローンキューブ)は幅24・5メートル、奥行き18・2メートル、高さ7・0メートル。国家資格(1等、2等の2区分)のうち、2等向けから始め、従来の民間資格講習を含めた豊富なコースを設ける。講師陣は自動車教習所の指導員・検定員を含む6人。上部に配置したカメラ映像で飛行状況をチェックできる。
 電柱やタイル壁、橋脚、屋根瓦など実際の建築物を模した設備を併設したのも特徴。受講者が資格を取得後、建設や土木業務用の空撮や点検作業に向けた実践的な練習を可能にした。
 同社は2018年にドローンスクールを開校した。有人地帯での目視外飛行を実現する「レベル4」に向けた将来のビジネス需要を見込み、昨年12月スタートの国家資格制度に合わせて同11月、国交省から登録講習機関の認定を受けた。自前の屋内専用飛行場を有することで講習回数の拡大や柔軟な日程調整が可能になる。
 伊東康彦社長は「安全意識と高い技術力を持った操縦士を育成する。市街地に近い利便性を生かし、県内外の需要の取り込みを図りたい」と話した。

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