「家康ビール」こだわりは 静岡大研究組織 丑丸教授が開発状況説明 葵区
静岡大の研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」は22日、徳川家康ゆかりのビールを開発するプロジェクトについて紹介するシンポジウムを静岡市葵区で開いた。プロジェクトメンバーで同大理学部の丑丸敬史教授が開発状況を説明した。

駿府城公園や久能山東照宮など家康ゆかりの場所に生えている植物から酵母を取り出し、市内の醸造所でクラフトビールを製造する試み。丑丸教授らメンバーは昨年、市内6カ所を巡って植物を採取し、アルコール発酵能力や香り成分を分析した上で、使用する酵母数種類を選んだ。
ビールは現在、各醸造所で仕込み作業中で、丑丸教授は「植物採取には苦労したが、良い酵母が採取できた。家康公のおかげ」と話した。
同プロジェクトは放送中の大河ドラマ「どうする家康」に合わせた観光経済の活性化を目指し、静岡市と共同で展開している。