はじかれ野菜 箱根西麓三島産使い観光協会開発 スープでおいしく レトルト、冷凍 20日発売

 市場に出回らない箱根西麓三島野菜を使った「はじかれ野菜スープ」を三島市観光協会などが開発した。首都圏を中心に需要が高い高級野菜を市内外にアピールし、三島の魅力向上につなげる。20日にレトルトタイプの第1弾を発売する。

はじかれ野菜スープの発売に向け、打ち合わせする岡本さん(右)ら=長泉町
はじかれ野菜スープの発売に向け、打ち合わせする岡本さん(右)ら=長泉町


 スープを通じて三島の野菜や農業を知り、地域活性化を図る「スープアップ!三島」の一環。はじかれ野菜を活用する「サルベジー」や食品卸業の東平商会(長泉町)と開発した。
 三島西麓野菜は標高50メートル以上の温暖湿潤な高原で育ち、根菜類を中心に評価が高い。一方で、厳しい基準があり、市場に出荷できない野菜も多く出る。そうした野菜をスープに仕立て、流通しない野菜のおいしさや農業の実情に興味を抱き、三島を訪れるきっかけづくりに生かす考えだ。
 レトルトタイプの第1弾は「三島馬鈴薯と三島大根のクリームスープ」(税込み460円)。大ぶりにカットした具材の歯ごたえと甘みが特徴的な、野菜が主役の濃厚スープで、市内の土産物店などで発売する。
 他にも試験栽培したロマネスコや枝豆を使ったポタージュなど3種類の冷凍タイプも開発した。サルベジーの岡本雅世さんは「はじかれる脇役がいるから、店頭にピカピカの野菜が並ぶ。映画と同じで、脇役もいるから面白いと気付いてもらいたい」と話す。
 (三島支局・岡田拓也)

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