カツオ窃盗事件関与で懲戒 焼津漁協の係長級職員

 焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合は30日までに、窃盗行為に関与したとして40代係長級の男性職員を停職2カ月の懲戒処分とした。
 焼津漁協によると、処分は22日付。職員は2005年から08年まで焼津外港で勤務していた時に、未計量のカツオを冷蔵庫に運んだ見返りに、当時の上司から金銭を複数回受け取ったという。受領額は1回あたり1万円から2万円とされる。当時の上司は既に退職している。
 焼津漁協が設置した内部通報制度の窓口に1月、「窃盗事件でまだ話をしていない職員がいる」などとする通報がメールで入った。焼津漁協が指摘された職員に聞き取り調査を実施したところ、関与を認めたとしている。
 橋ケ谷長生組合長は「再発防止策を着実に進め、一日も早く信頼される魚市場となるよう努めていく」とコメントした。

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