2新人含む5氏が争う/浜松市中区 前回に続き三つどもえ/浜松市南区 無投票の公算/浜松市西区、浜松市天竜区【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか⑦】
浜松市中区 2新人含む5氏が争う 定数4
自民党系2人、連合静岡推薦2人、共産1人の5人で4議席を争う構図は前回と同じ。連合推薦2人の顔ぶれが変わり、票の動きが読みにくい中、各陣営がそれぞれの支持固めを急いでいる。
自民の竹内良訓氏は中小企業や各自治会を手堅くまとめ、市長選や市議選の立候補予定者とも連動して票の上積みを図る。2期目を目指す杉本好重氏は精力的な情報発信で草の根的に支持を広げてきたが、女性新人候補の参戦に警戒を強める。
連合推薦の新人田中照彦氏は元県議で山崎真之輔元参院議員の事実上の後継。自動車系労組や地元中心に支持を固める。同じく新人鈴木唯記子氏は引退する岡本護氏の支持層を引き継ぎ、子育て世代の女性層に浸透を図る。
共産の元職平賀高成氏は党悲願の県内複数議席獲得を目指し、野球場建設などハコモノ投資への反対を訴える。
浜松市南区 前回に続き三つどもえ 定数2
2期目を狙う自民の飯田末夫氏、無所属の山本隆久氏の両現職に加え、告示直前に元環境NPO法人理事長の馬塚丈司氏が無所属での出馬意向を固めた。前回に続き2議席を3人が争う構図となる。
前回トップ当選の飯田氏は市議時代から政策テーマに掲げる治水対策で流域治水などの実績をアピール。自治会行事にも出席し区全域への浸透を図る。山本氏も馬込川河口の水門設置に携わった経験を強調。地元の芳川町を中心に回って無党派層からの認知度向上に努める。学校の同級生らの支援も受ける。アカウミガメの保護活動に取り組む馬塚氏は、県の野球場建設計画が環境に悪影響を及ぼすとして反対を掲げ、現県政への批判票や浮動票の獲得も狙う。
浜松市西区 無投票の公算 定数2
無所属の田口章氏が4期目を目指し、自民の鈴木啓嗣氏が2期目に挑戦する。両現職以外に出馬の動きは見られず、3回連続無投票となる公算が大きい。
田口氏は支持母体のスズキ労組を固め、地元入野地区や自民批判票の取り込みを狙う。
父親の地盤を継いだ鈴木氏は農漁業関係や若者世代、女性など区内全域への浸透を図る。
浜松市天竜区 定数1
自民現職の中谷多加二氏が8選を目指す。これまでのところ、ほかの出馬の動きはなく、7回連続無投票の公算が大きい。
中谷氏は地元の主要産業の林業を中心とする、盤石な後援基盤で選挙戦に備える。元県議会議長、県森林連合会会長としての実績を生かし、治山事業や災害時の県市連携の推進を訴える。
浜松市中区
竹内良訓 61 自現④
杉本好重 61 自現①
平賀高成 68 共元①
鈴木唯記子 47 無新
田中照彦 55 無新
浜松市南区
飯田末夫 61 自現①
山本隆久 62 無現①
馬塚丈司 71 無新
浜松市西区
田口章 61 無現③
鈴木啓嗣 51 自現①
浜松市天竜区
中谷多加二 72 自現⑦