熱海・下多賀の海岸埋め立て 土石流土砂 搬入完了
静岡県熱海土木事務所は15日、熱海市伊豆山の大規模土石流で発生した土砂などを活用して昨年9月から進めていた同市下多賀の海岸埋め立て工事の土砂搬入作業が完了したと発表した。
埋め立て工事の現場は、国道135号沿いの長浜海浜公園に隣接する海岸で、延長266メートル、面積約1万平方メートル。同事務所によると、熱海港芝生広場などに仮置きしていた約4万立方メートルを使用した。覆土の一部には他の工事現場で出た建設残土約5千立方メートルを使った。
県は今後、津波対策として護岸整備や覆土工事を進めるとともに、地元と協議しながら緑地などを整備する。全体の工事完了は2024年度末を目指している。