精進料理の奥深さ 静岡で可睡斎(袋井)料理長 地元食材使い調理実演

 著名な料理人を講師に招き、県産食材や食文化の魅力に触れる講演会がこのほど、静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで開かれた。袋井市の禅寺「可睡斎」で長年料理長を務めている小金山泰玄さん(73)が、精進料理について紹介した。

精進料理の調理を実演する小金山さん(右)=静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアム
精進料理の調理を実演する小金山さん(右)=静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアム

 小金山さんは2009年から可睡斎の典座(てんぞ)として僧侶の食事を担当し、同寺の精進料理を味わおうと県内外から多くの観光客が訪れている。
 佐藤洋一郎館長との対談では「地元の食材を使うことは最高のぜいたく」と熱弁。豆腐と長芋を使った「かば焼きもどき」、藤枝産タケノコの天ぷらの調理も実演し、参加者が試食した。
 講演会は地域独特の食文化に触れる観光「ガストロノミーツーリズム」を推進する目的で同ミュージアムが主催し、本年度は同日を含め計4回行った。

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