ウクライナへの思い訴え 避難家族と交流授業 三島北中

 ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの東部ドニプロから三島市に避難しているネジェリコ・マリーナさんと孫のミランさん、同市に住む娘の原アンナさんらが30日、市立北中を訪問して母国への思いを生徒に語った。

生徒と交流する原さん(右から3人目)ら=三島市立北中
生徒と交流する原さん(右から3人目)ら=三島市立北中

 ネジェリコさんらは2022年4月に来日し、三島で暮らす原さんの自宅に身を寄せている。交流授業ではウクライナ各地の風景写真を交えながら、近隣各国への良好なアクセスや肥沃(ひよく)な土壌で生産される豊かな農産物などさまざまな魅力を紹介した。ソ連から独立して現在の国家を形成するまでの歴史にも触れ、手に入れた平和の尊さや自由と平等を重んじる国民性などについて語った。
 22年2月の軍事侵攻から生活が一変し、街中には銃を片手に子どもの手を引く母親もいるという。ロシアとの戦争について「降参すればロシアは止まらなくなる。ウクライナだけの戦いではない」とし、「ロシアに取り込まれるのは死ぬのと同じ。少しでもウクライナの役に立ちたい」と思いを述べた。

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