記者コラム「清流」 リモートワークの可能性

 西伊豆、松崎両町、リモートワークなどを進める日本ユニファイド通信事業者協会は、情報通信技術(ICT)業界に関する講座を松崎高で開いた。時間や場所に縛られず伸び伸び働く社会人講師の声に、生徒は耳を傾けた。
 新型コロナウイルス禍で、国内でもリモートワークが普及した。都内で働く友人は、通勤時間がなくなりストレスが減った一方、ウェブ会議だけでは雑談がなく人間関係が希薄になったという。
 両町のように人同士のつながりが深い地域の良さを生かせば、リモートワークの悩みを解決できるかもしれない。ICT人材誘致が移住促進の一助になる可能性もある。
 「楽しそう」と話す生徒が印象的だった。若者を引きつけるには、楽しく働く大人が集う環境が必要だ。
 (松崎支局・太田達也)

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