体育施設利用手続きを簡素化 スマートロックを導入 磐田市、3小中学校体育館で実証実験

 磐田市は19日、デジタル技術で市民の体育施設利用手続きを簡素化しようと、鍵を必要としない「スマートロック」の実証実験を市内3小中学校で開始した。来年10月の本格導入に向けて3月末まで、暗証番号による鍵の解除などの運用方法を確認し、有効性や課題を検証する。

施設扉に取り付けた「スマートロック」。19日から、市内の小中学校で実証実験が開始した=磐田市国府台の磐田第一中
施設扉に取り付けた「スマートロック」。19日から、市内の小中学校で実証実験が開始した=磐田市国府台の磐田第一中

 対象施設は磐田第一中、向笠小、東部小の各体育館。施設を利用する際、ネット予約時にメール送付された暗証番号で施設扉のスマートロックを解錠する一連の流れを利用者に体験してもらう。市は2月ごろに、クレジットカードなどによるオンライン決済の実証実験も併せて始める。
 市スポーツ振興課によると、3校を利用する場合は通常、市総合体育館に立ち寄り、鍵の受け取りや返却を直接行う。スマートロック導入で、こうした手間が省ける。夜間の貸し出しを中心に行う磐田第一中の増井教訓教頭は「ほぼ毎日利用がある状況なので、利用者の負担軽減につながるのでは」と期待する。
 市は今月上旬、システムの企画開発などを手がける「パストラーレ」(東京都)と、施設予約システムの提供に関する連携協定を結んだ。

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