東レアローズ男子 3大会ぶり決勝進出 バレーボール全日本選手権

 バレーボールの全日本選手権は17日、東京体育館で男女の準決勝を行った。男子の東レは東京GBにストレート勝ちし3大会ぶりの決勝進出を決めた。東レは18日、決勝でジェイテクトと対戦する。

東レ―東京GB 第1セット、スパイクを放つ東レ・高橋(右端)。セッターは酒井(中央右)=東京体育館(写真部・田中秀樹)
東レ―東京GB 第1セット、スパイクを放つ東レ・高橋(右端)。セッターは酒井(中央右)=東京体育館(写真部・田中秀樹)

 東レはパダル・クリスティアンの連続サービスエースで第1セットを先取した。第2セットはセッター酒井啓輔(浜松商高出)が高橋健太郎の速攻を効果的に織り交ぜ、第3セットはパダルと富田将馬(沼津市立高中等部出)のサーブが走り、ブロックで相手の攻撃を封じた。
 女子はNECが昨年優勝の久光を3-1で破り、東レはJTに3-1で勝った。

 ▽男子準決勝
東レ 3(25―23 25―20 25―19)0 東京GB
ジェイテクト 3(20―25 29―31 27―25 25―18 15―12)2 JT広島

酒井のトスワーク 攻撃にリズム
高橋速攻、パダルと富田のサーブ

 東レのセッター酒井が、東京GBの裏をかくトスワークで攻撃にリズムをもたらした。酒井は「相手は自分にパイプ(センターからのバックアタック)が多い印象を持ってたはず。だからクイックの打数を増やそうと思った」と、相手との駆け引きで迷いを引き出すことに成功した。
 第2セット序盤に高橋の速攻が連続して決まると、その後は調子のいいパダルにトスを集め、時には富田、小沢のパイプ攻撃を交えて相手の守備を翻弄(ほんろう)した。第1セットはパダルの連続サービスエースで競り合いをものにしたが第2、3セットは終始、主導権を握った。
 「サーブが機能してうちの展開に持ち込めた」と篠田監督が振り返るようにパダル、富田のサーブが走った。富田は「スパイクがあまり調子が良くなかったので、サーブやサーブレシーブといった自分にできることをやろうと思った」と言う。
 2016年の優勝を知る選手はスタメンにはいない。世代交代が進み、先発では27歳の高橋が最年長だ。高橋は「コンディションは明日(決勝)に向けてつくってきた」と気合が入っている。指揮官は「前回は守り主体のチームだったが今は攻撃主体」と、新しいスタイルで頂点取りにチャレンジする。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞