記者コラム「清流」 行政区再編 準備万全に
浜松市の行政区再編は、組織の在り方などに関する市議会での協議がヤマ場を越えた。これまで味気ない「Ａ区」「Ｂ区」と仮称で表記されてきた新区名は、「中央」「浜名」が確実に。アンケートなどを通じ、市民の間でも再編が身近になってきたと思う。
再編の設計図が固まったことで、今後は民間側の準備も本格化する。印刷物やホームページ、各種名簿の住所変更に加え、区ごとに設置している団体の統廃合など、対応すべき領域は意外に幅広い。政令市移行から年月がたち、必ずしも当時の経験者ばかりでない点も考慮すべきだろう。
再編の施行日は２０２４年１月１日の予定で、残された時間は１年２カ月ほど。市は行政としての準備だけでなく、民間からの相談対応などにも万全を期してほしい。
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