地元企業が経営課題発表 焼津市「複業人材」マッチング合宿最終日

 複数の仕事や拠点で働く「複業人材」と経営課題を抱える地元企業をつなげるマッチング合宿(焼津市主催)の最終日がこのほど、市役所で行われた。地元企業5社の幹部が複業人材の希望者に解決してほしい自社の課題について発表した。

参加する複業人材の希望者に経営課題を伝える経営者=焼津市役所
参加する複業人材の希望者に経営課題を伝える経営者=焼津市役所

 企業側で参加したのは、塩川新聞舗、トラック事業の東海ボデー、石油製造販売の巻田油業、食品加工の焼津冷蔵、住宅物件管理の第一伊藤建設。
 出席した幹部は複業人材の希望者6人に、会社や業界を取り巻く現状を伝えながら、「新規事業を始めたいが知恵を貸してほしい」「社員教育を手伝ってほしい」など課題解決への協力を呼び掛けた。
 焼津冷蔵の経営幹部はBtoC(個人消費者向け)の売上高向上を経営課題として挙げ、販売力強化に向けた施策を推進するスキルを求めた。巻田油業の担当者は閉鎖した市内のガソリンスタンド跡地を活用して、新規事業を検討していることを明らかにし、アイデア提案の協力を訴えた。
 複業人材側からは「目指すべき方向性をどこに定めているか」など具体的な質問が相次いだ。その後、個別面談に移り、双方の意向を確かめ合った。

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