清水区断水 5日までに全面復旧へ 興津・巴川ブロック、飲用可能に

 静岡市は28日、台風15号による記録的豪雨の影響で発生した清水区の大規模断水について、水道管に生活用水を送る充水作業を行っていた興津、巴川の各ブロック(計3万1千戸)で水質検査が完了し、飲用使用が可能になったと発表した。庵原北部や三保など残るブロックへの充水作業と水質検査を順次実施するとともに、和田島地区で被災した水管橋の復旧工事を進め、10月5日までに断水の全面解消を目指す。

飲用水が出るようになった飲食店=28日午後、静岡市清水区辻の「喫茶去」
飲用水が出るようになった飲食店=28日午後、静岡市清水区辻の「喫茶去」
静岡市清水区の断水解消の現状と見通し
静岡市清水区の断水解消の現状と見通し
飲用水が出るようになった飲食店=28日午後、静岡市清水区辻の「喫茶去」
静岡市清水区の断水解消の現状と見通し

 興津、巴川の各ブロックでは、トイレや泥の洗浄、風呂水などに加えて飲み水の日常利用が再開できる。断水の主な原因だった興津川取水口の障害物を撤去し、県工業用水や井戸水を活用した結果、飲用可能日が当初計画より1日早まった。
 庵原北部、三保の両ブロックは28日に充水作業が始まり、30日にも飲用可能になる。三保ブロックは充水作業と飲用可能が当初計画より1日前倒しされた。富士見ケ丘、庵原系小規模配水池の各ブロックは当初計画通り。和田島ブロックでは被災した水管橋の復旧工事に29日着手する。10月1日以降に充水作業、5日までに飲用可能の見通し。
 市は28日、静岡鉄道御門台駅の周辺に位置する馬走、団地の各ブロック計1900戸で断水が判明したことも公表。いずれも充水作業日は未定で、飲用可能の目安は10月2日。清水区の大規模断水は延べ約6万5千戸に膨らんだ。
 市は充水作業中の生活用水は水質検査前のため飲用せず、トイレの洗浄などに限定するよう呼び掛けている。飲用可能になった時点で改めて公表する。

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