自然と向き合い、企業課題を解決 首都圏社員ワーケーション 富士宮市などモニターツアー検証

 エコツーリズム開発支援を手掛ける富士宮市の一般社団法人エコロジックと同市がこのほど、首都圏企業社員らを招いたワーケーションのモニターツアーを2泊3日で行った。ワーケーションのノウハウを有する民間団体と市による初めての合同企画で「富士山SDGs」をテーマに企業ニーズに合わせた具体的なプログラムを用意し、企業の課題解決につながるか検証した。

ワーケーション体験を振り返る参加者=富士宮市狩宿のマウントフジ里山バケーション
ワーケーション体験を振り返る参加者=富士宮市狩宿のマウントフジ里山バケーション

 日本航空が自治体や企業を集めたワークスタイル研究会の一環で実施。同研究会に参加するIT企業のコミクリとJALグループの社員が訪れた。最終日には参加者が2泊3日を振り返った。富士宮ならではのワーケーションについて、「アイデアが生まれやすい」「地域に暮らす人の熱量に触れられて良かった」との感想や「(導入に向けては)社員の不公平感をなくしていく取り組みが必要。インセンティブとして取り入れたい」などの意見があった。
 モニターツアーは富士山麓の国立公園を活用し、豊かな自然や富士山と向き合いながら暮らす住民との交流を通じて、SDGsの気付きを得る内容。業務時間や自由時間を交えてエコロジックのガイドでe―Bike体験や酒蔵見学、田貫湖バードウオッチング、新規事業を生み出すプログラムなどもあった。

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