藤枝市、静岡県内移住PR Jクラブ、食文化、大井川…魅力発信

 藤枝市は、他の自治体と連携した子育て世代などの移住呼び込みに力を入れている。生活圏域や地理的条件などを基準に新生活をイメージすることが多い移住希望者のニーズに応える。特有の食文化や、サッカーJリーグチームがあるまちなどといった各地の特色をまとめ、魅力発信を強化する狙いがある。

蓮華寺池公園を散策する移住ツアー参加者ら。焼津市と合同でイベントを開催した=藤枝市内
蓮華寺池公園を散策する移住ツアー参加者ら。焼津市と合同でイベントを開催した=藤枝市内

 17日には焼津市と合同で「さかなのまちとスイーツのまち」と銘打った移住体験バスツアーを実施。午前中は焼津市内でターントクルこども館や深層水ミュージアムの見学、午後は藤枝市の蓮華寺池公園の散策などを展開した。
 焼津名産の海鮮料理を味わう時間や、藤枝市で洋菓子店を構える先輩移住者との意見交換の場も設けた。都内から参加した自営業の男性(56)はセカンドライフを過ごす場として静岡県を検討しているといい、「暖かい気候や自然と都会のバランスが良い。県内の2市の様子をまとめて知ることができて良かった」と語った。
 藤枝市は10月、県のほか、Jリーグチームの本拠地である静岡、沼津、磐田の各市と合同の移住セミナーを都内で開催する。11月には焼津、島田の両市と共に「大井川の恵み」をキーワードにした移住イベントを行う。
 藤枝市広域連携課の担当者は「特に県外の人は、初めから市町を特定して検討するケースは少ない」とした上で「似た特徴を持つ自治体で力を合わせ、地域全体で移住者を増やす努力が大切」と話した。
 (藤枝支局・岩下勝哉)

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