学生が海洋調査体験 水中ドローン操縦 下田周辺 16日までセミナー

 海洋開発人材の育成を手掛ける日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム(東京都)の学生対象のセミナーが14日、南伊豆町で始まった。海洋調査会社のウインディーネットワーク(下田市)などの協力で、16日まで同市周辺で調査を体験する。

水野准教授(左)から指導を受けて「水中ドローン」の操縦を体験する参加者=南伊豆町のウインディーネットワーク海洋調査技術研究所
水野准教授(左)から指導を受けて「水中ドローン」の操縦を体験する参加者=南伊豆町のウインディーネットワーク海洋調査技術研究所

 全国の理工学系の大学3年から大学院1年までの約20人が参加した。初日は同社の海洋調査技術研究所(同町)で、「水中ドローン」と呼ばれている機材の説明を受けた。機材は潜水士の代わりとなる役割が期待されていて、カメラなどを搭載。学生は実際に水槽で操縦し、海洋調査に理解を深めた。
 15日以降は電磁波を使った海流の計測や、ブイを用いた水深調査などに挑む。漁船に乗り込み、海底の生態調査にも取り組む。
 参加者の村田隆元さん(21)=北海道大3年=は「海洋調査に関心があるので、実際に現地で体験できるのは楽しみ」と期待に胸を躍らせた。
 東京大大学院新領域創成科学研究科もセミナーに協力。同研究科の水野勝紀准教授(39)は「新型コロナウイルス禍で学生の体験の場が減っている。こういった機会は大変有意義だ」と強調した。

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