コロナ後見据え新ブランド創出 サンフロント21懇話会分科会

 静岡県東部地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は5日、伊豆の国市で伊豆地区分科会を開いた。コロナ後を見据え、温泉や歴史をはじめ代表的な地域資源を生かした新ブランド創出の必要性などを話し合った。=関連記事19面へ

伊豆地域の観光資源の可能性について議論したサンフロント21懇話会伊豆地区分科会=5日午後、伊豆の国市内(東部総局・山川侑哉)
伊豆地域の観光資源の可能性について議論したサンフロント21懇話会伊豆地区分科会=5日午後、伊豆の国市内(東部総局・山川侑哉)

 第1部は基調講演を行い、講師は作家で本紙夕刊小説「頼朝 陰の如く、雷霆の如し」作者の秋山香乃氏(沼津市在住)。「頼朝再発見in伊豆」をテーマに、自身が感じている伊豆の魅力を交えながら伊豆と源頼朝のエピソードを紹介した。
 第2部は「ウィズコロナ時代の持続可能な観光地」と題したパネル討論で、秋山氏のほか、徳田和嘉子(ゆこゆこホールディングス社長)、矢嶋敏朗(日本大国際関係学部准教授)、稲村浩宣(伊豆の国市観光協会長、蔵屋鳴沢社長)の各氏が意見交換。進行役の中山勝氏(企業経営研究所理事長、TESS研究員)が「地域の歴史と温泉を柱に」と提起し、各氏は「歴史と温泉に『食』を加えてもいい」「人材育成が不可欠」「発信方法に工夫が必要」などと持論を展開した。
 主催者を代表して静岡新聞社・静岡放送の谷川治常勤顧問が「伊豆が観光地として生き残っていくためにも、方向性や取り組みを進める必要がある」とあいさつ。清野代表幹事は「地域の歴史資源へ関心が高まっている。歴史と温泉を切り口に、新たな発展の糸口につながると考えている」と強調した。会員約100人が参加した。
 (東部総局・高橋和之)

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