ふくださん作「こめたの旅」シリーズ10月完成 富士宮の魅力、絵本で発信 

 富士宮の魅力を伝える観光絵本「こめたの ふじのみや みーつけた」(富士宮市出身絵本作家ふくだのぞみさん作・絵)の原稿が30日までにまとまった。主人公「こめた」が富士宮を訪れ、富士山の恵みを軸に広がるまちの魅力を探し、紹介するストーリー。絵本は印刷作業に入り、10月に完成と発行予定。絵本を通じた富士宮の全国発信を目指す。

観光絵本の原稿を確認する市担当者=富士宮市役所
観光絵本の原稿を確認する市担当者=富士宮市役所

 観光絵本は市制施行80周年を記念して富士宮信金が企画。同信金が市や旅行読売出版社、ふくださんと連携し制作を進めてきた。ふくださんは現地取材のほか、郷土史家の渡井正二さん、ホールアース自然学校への聞き取りを踏まえて、信金や市、出版社の担当者と内容を詰めてきた。
 観光絵本はふくださんを作者に旅行読売出版社が発行する「こめたの旅」シリーズ。富士宮版では地域の「おいしいもの」、富士山と琵琶湖にまつわる伝説やコノハナサクヤヒメの神話、年間を通じて各地で開かれる祭りなどまちの魅力を幅広く紹介。富士山を守り未来につなぐ「富士山SDGs」を感じてもらう内容になった。
 10月の完成後、絵本は市を通じて地元の未就学児に届け、郷土愛醸成につなげていく。10月の野外音楽イベント「朝霧JAM」や竜王戦でも活用し富士宮を全国発信する。販売開始は10月中旬予定。
 (富士宮支局・吉田史弥)

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