農地の状態可視化 浜松拠点のサグリ、衛星データをAIで解析

 浜松市に拠点を置く衛星データ解析のサグリ(兵庫県)は29日、農場の状態を可視化するアプリ「Sagri(サグリ)」の提供を開始した。衛星データと人工知能(AI)を駆使し、農産物の生育状況把握や土壌の解析に結びつける。

開発したアプリを説明するサグリの坪井俊輔社長=29日午後、浜松市中区
開発したアプリを説明するサグリの坪井俊輔社長=29日午後、浜松市中区

 生産者が管理している水田などの農地をアプリに登録すると、衛星データで地上の反射の強弱を示す波長データを取得し、区画別に農産物の生育や土壌の状態が色分けされる。
 AIによる解析で土壌の特性を推定可能にし、価格が高騰している肥料を適切にまくなど生産効率を高める。気候変動への対応や脱炭素化にもつなげる。
 坪井俊輔社長は「収穫を終え、土が見えるこれからの時期に分析を進め、来年に役立ててほしい」と話す。本年度は土壌分析を無償で提供するという。

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