新興企業誘致で活性化 浜松市シンポ、都内で支援施策発信
浜松市は28日、シンポジウム「ハママツ・スタートアップ・ナイト」を都内で開き、来場とオンラインで参加した新興企業の経営者ら約300人に、同市のスタートアップ支援施策や浜松の魅力をPRした。先進的な技術を保有する企業を誘致し、経済活性化につなげる。
鈴木康友市長が登壇し「浜松は都市の利便性が高く自然も豊かな暮らしやすい街」とアピール。新しい時代に対応したものづくりを目指すためにも、新興企業との協業が必要だと訴えた。
鈴木市長や同市で急成長を遂げる企業代表者らによる討論会も行われ、地方都市のスタートアップ支援の現状や浜松の強みについて意見交換した。
同市天竜区出身でベンチャーのリンクウィズ(同市東区)を起業した吹野豪社長は、創業時と比較して「浜松でも支援環境は徐々に良くなっている」と話した。失敗を恐れず挑戦する大切さを強調し「若者に成功事例を示すのは私たちプレーヤー(企業)側の役目」と語った。
鈴木市長は「外部から来た人が街に溶け込んで活躍できる点が浜松の強み」と述べ、海外の優良企業、人材の誘致に力を入れる方針を説明した。