競りのデジタル化 焼津漁協職員議論 改善改革チーム7回目会合

 冷凍カツオ窃盗事件の舞台となった焼津魚市場(焼津市)の改善策について話し合う焼津漁業協同組合職員による改善改革チームの7回目の会合が28日、焼津漁協で開かれた。魚の競りでデジタル化を導入した場合の課題について、意見が交わされた。
 チームは4月に発足し、市場を中心に現場で働く40代、30代の職員ら9人で構成する。この日は集計作業の迅速化の観点から、競り人に端末機を持たせるアイデアについて話し合った。「操作する余裕がない」「競りが終わった後に端末を使用するのが現実的」などと課題を指摘する声が上がった。
 一方で「デジタル化に踏み切らないと(水揚げする港に)選ばれなくなる」と切実な訴えも出た。次回の会合では、ほかにデジタル化できる工程があるか意見を出し合う。
 会合の冒頭に橋ケ谷長生組合長があいさつし「魚市場を正常な形に戻したい。デジタル化の波は進んでいるので話を進めてほしい」とチームのメンバーを激励した。

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