テニス、乳がん克服の仲間と 小坂さん、川原さん静岡県大会V

 三島市のテニスチーム「プラザ」に所属する長泉町の小坂真寿美さん(56)と三島市の川原牧子さん(55)が、乳がんの早期発見を啓発する「ピンクリボンレディーステニス大会」(10月、神奈川県藤沢市)に出場する。乳がんを患いながらコートに復帰した仲間とともに練習を重ね、県大会の55歳以上の部で優勝。「闘病する方の励みになれば」と意気込む。

県大会を勝ち抜き、全国大会に出場する小坂さん(左)と川原さん=三島市
県大会を勝ち抜き、全国大会に出場する小坂さん(左)と川原さん=三島市

 チームの工藤えり子さん(53)=沼津市=が乳がんを患ったのは3年ほど前。胸のしこりに気付いて悩み、抗がん剤治療で髪の毛が抜けるなど苦しむ工藤さんを他のメンバーが支えた。工藤さんは精神的に落ち込む時期もあったが、練習に復帰すると徐々に元気を取り戻したという。
 同大会は日本女子テニス連盟が主催し、各都道府県の大会を勝ち抜いた55歳以上と一般の部の1ペアずつが出場する団体戦。会場には乳がんの検診車が配置され、選手や応援の来場者が安価で検査を受けられる。工藤さんも応援に訪れる予定で、小坂さんと川原さんは「病気になっても頑張っている人がいることを知ってもらいたい」と思いを語った。

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