残った野菜を堆肥に 三島青果 坂小の農園に活用

 農産物の卸売市場「三島青果」(三島市市山新田)は15日、市場で出る野菜の残さなどを堆肥化し、学校農園で児童が野菜の栽培に取り組む市立坂小に使ってもらう地域循環の取り組みを始めた。

残った野菜を堆肥化する装置を見学する児童=三島市の三島青果
残った野菜を堆肥化する装置を見学する児童=三島市の三島青果

 NTT西日本グループが進める「地域食品資源循環ソリューション」の一環で、野菜を発酵、分解させて堆肥化する装置で捨てるはずの農産物を肥料に再生させる。児童数の減少により小規模特認校の指定を受ける同校では、ダイコンやジャガイモの栽培など年間を通じた農作業を学校の畑で続けている。今後、リサイクルした堆肥を使った農作物の観察やフードロスの学習など、特色ある教育をさらに進める。
 同日は児童らが三島青果を訪れ、野菜を堆肥化する装置を見学。実際にキャベツなどの残さを装置に投入し、かき混ぜて発酵される様子に見入っていた。

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