西部中小DI改善 非製造業が回復 4~6月期

 しんきん経済研究所(浜松市中区)がこのほど発表した県西部中小企業の4~6月期業況判断指数(DI)は、全産業ベースでマイナス24・8と、前期(1~3月期)比3・4ポイント上昇と2四半期ぶりに改善した。半導体不足などで製造業が停滞する一方、新型コロナのまん延防止等重点措置解除に伴う経済活動の再開で、飲食レジャーや小売業などの非製造業が押し上げた。

県西部中小企業の業況DI
県西部中小企業の業況DI

 業種別は、製造業全般が0・4ポイント改善のマイナス23・4と足踏み状態。原材料価格の度合いを示すDIは73・9と7四半期連続上昇で高騰が続く。アジアと関連が深い二輪車は中国・上海のロックダウンが響き17・7ポイント悪化。一方、四輪は停滞していた生産再開で2・6ポイント上昇と5四半期ぶりに改善した。楽器も30・0ポイント上昇した。
 非製造業は、大型連休の行動制限緩和などで飲食・宿泊・レジャー等が19・1ポイント大幅に改善。卸売りが14・0ポイント、小売業が4・6ポイントそれぞれ上昇した。製造業より価格転嫁が進んだとみられる。
 7~9月期も半導体不足や原材料高への懸念から0・7ポイント悪化のマイナス25・5を見込む。
 調査は6月1~7日に実施し、627社(回収率95・3%)が回答した。

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