芸妓テーマに勉強会 浜松のシニア劇団、11月に上演

 浜松市を拠点に活動する「シニア劇団浪漫座」(阿部美幸座長)はこのほど、地元の芸妓(げいぎ)組合に所属していた河方博子さんを招いた勉強会を同市中区の亀山公会堂で開いた。11月に市内で予定する「浜松芸者物語」の上演に向け、芸妓への理解を深めた。

河方さん(左端)を招いた勉強会で芸妓への理解を深めたシニア劇団浪漫座のメンバー=浜松市中区の亀山公会堂
河方さん(左端)を招いた勉強会で芸妓への理解を深めたシニア劇団浪漫座のメンバー=浜松市中区の亀山公会堂

 河方さんは、中学卒業後から芸者として働いた。約10年前に解散するまで市中心街の浜松中央検番松濤会に所属し、現在は個人で活動する。勉強会では1955年ごろの市内では約300人の芸者が活躍していた一方で、着物代や稽古代などの出費の負担が大きく、若手が育ちにくかったことなどを振り返った。「若い頃は苦しかったが一生懸命に働き、今も悔いはない」と語った。お座敷文化や芸者間の人間関係模様なども紹介した。
 同劇団のメンバーは55歳以上の8人。今後、脚本を構成し、稽古を重ねる。浜松芸者物語の上演に向け、メンバーを募集している。問い合わせは同劇団の松尾朋虎さん<電080(9667)6897>へ。

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