空港新駅 川勝知事「リニアと水の両立が前提」【静岡県議会】

 静岡空港付近への東海道新幹線新駅の設置について、川勝平太知事は実現させたいという考えは一度も変わっていないとしながら「南アルプスを守ることと、リニア整備が両立したときに可能になる」との見解を示した。山本氏への答弁。
 県は新駅の設置を目指し、2014年度から19年度まで調査費を計上していたが、リニア中央新幹線工事に伴う大井川水問題を巡るJR東海との交渉手段にしているという誤解を払拭するため、20年度からは計上を見送っている。
 川勝知事は先月死去したJR東海名誉会長の葛西敬之氏と12年に面会した際、リニアが開通すれば新幹線のダイヤが変わり、新駅設置の可能性が出てくるという話をしたというエピソードを披露。その際、葛西氏は知事に新駅整備の費用や整備期間についても言及したことを明らかにした。
 川勝知事は当時は新駅の前提がリニア開通だったとし「今はリニアだけではない。南アルプスの水を守り、かつリニアを完成させる。どう両立させるか知恵を絞ることが新駅実現の前提」と述べた。

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